歴史の紹介


剣舞の歴史を紐解くと、古代より刀を使った舞が、神楽や精神統一の手段として使われていました。

現在の漢詩に合わせて舞うという剣舞になったのは、明治初期に剣術家・榊原鍵吉が提唱した「撃剣興行」と言われています。

廃刀令が発令され、武士が必要とされなくなった時代。先祖たちが築き上げてきた、サムライの文化・歴史を継承するために興行を立ち上げます。

撃剣興行とは武士の嗜みである、門外不出の剣術の稽古や試合を入場料をとって大衆に見せたものです。はじめは剣術の試合だけでしたが、徐々に盛り上がり、目玉となる出し物として、現代における日本舞踊や歌舞伎の技法を取り入れ、漢詩に合わせて舞う、剣舞が生まれました。

撃剣興行はわずか数ヶ月で大成功を収め、全国でも同様の興行が開催されるようになりました。その時に現在における流派の始祖がいくつか誕生します。

その後、戦争時の戦勝祝であったり士気高揚のために国から奨励されますが、戦争が集結しGHQにより「刀剣所時期禁止令」が発令され剣舞も廃れていきます。

禁止令が解除され、改めてこの日本に、新しい剣舞が生まれました。私たちの活動はこの剣舞を廃れさすことなく、新しい世代にサムライの価値観、築き上げてきた文化を継承することだと思っています。